夏場になり、冷たい飲み物や食べ物を食べる機会も増えてきます。
暑いからキンキンに冷えた飲み物を摂ったりするけど、良くおなかがゆるくなって困っているという方も多いのではないでしょうか。
冷たい物を摂ると脾(胃腸を含めた消化器官全般などを指す概念)に負担が来てしまうため、消化不良などで困っている方もいらっしゃるかと存じます。
今回はそんな冷たい物を摂るとおなかを下しがちな方向けの漢方薬「胃苓湯(いれいとう)」のご紹介になります。
効能は体力中等度で、水様性の下痢、嘔吐があり、口渇、尿量減少を伴うものの次の諸症:食あたり、暑気あたり、冷え腹、急性胃腸炎、腹痛となっています。
冷え腹という記載がありますね。これは手足が冷えてないのにおなかだけが冷えている状態を指します。
冷たい物を食べるとおなかが緩くなってしまう方や、胃に水が停滞している状態に良いですよ。
また、先述したように冷たい物は脾に負担が来てしまいますので、よく摂られる方はしっかりとケアをしましょう。
養生としてオススメなのは…
オートミール・じゃがいも・さつまいも・ちんげんさい・エンドウ豆・インゲン豆・山芋・ネギ・にんじん・にんにく・ひよこ豆・ニンニクの芽
以前の記事にも書いたように、脾が弱ると気力がなくなったり皮膚のたるみ・消化不良にもつながるなど、肉体的にも精神的にも負担が来てしまいます。
適度であれば冷たい物も良いのですが、しっかりと脾のケアをすることも忘れないようにしましょう:)