では、40代以上の女性でなぜこの連鎖が強まりやすいのか。
理由は三つあります。
第一に、年齢相応の変化として腎の低下期に入ること。
第二に、ホルモンと睡眠の揺らぎが重なり、“即効エネルギーとしての甘味”の欲求が高まりやすいこと。
第三に、忙しさから冷たい飲食の増加や噛む回数の減少が起こり、脾の負担が増えやすいこと。
この三つが重なると、甘味の“過ぎ”が腎—脾—心へ面として広がり、髪・骨・冷え・むくみ・気分・睡眠に一続きの影響を残しやすくなります。
“食べ過ぎた”日の具体的な兆しとしては…
・翌朝のむくみ(指輪・靴がきつい)、食後〜午後の強い眠気が続く
・舌の縁の歯痕(歯形)が目立つ
・食後のどの渇きが強い/夜更けの間食欲求が続く
・髪のパサつきやコシの弱さを感じやすい/手先の冷えが戻りにくい
これらが週の半分以上で重なる場合、量・頻度・質のいずれかが体質に対して多い可能性が高いと考えます。