熱中症と聞きますと、絶対になってはいけない危険な症状というイメージを持つ方は多いですが、低体温症も同じように非常に怖い症状というのをご存じでしょうか?
え?登山とか屋外にいる人だけが気をつけるだけでいいんじゃないの?という印象をお持ちの方が多いとは思いますが、実際はそうではございません。
今は暦上で一番寒い時期ですし、この時期絶対に気をつけて頂きたい低体温症のお話を致します。
低体温症とは簡単に言いますと深部体温が35度以下になることで起こる、場合によっては命にかかわる病気です。
低体温症による死者数は年に1,000人をこえる場合も有り、年によって変動しますが、実は熱中症よりも低体温症で亡くなる方の方が多い年もあります。
また、イメージとは異なり病院搬送される方の七割が室内であり、八割は高齢者であるのに加え、八割が入院をされているとされています。
(参考HP:ttps://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/basic-knowledge/basic-knowledge_20231202_01.html)
低体温症は脳卒中や意識障害を引き起こす可能性もあり、場合によっては死に至ってしまいます。
屋内でできる低体温症の予防として大切なのが、室内を最低でも18℃以上にすることです。特にご年配のご家族がいらっしゃる方はどうしても暑さや寒さの感覚が鈍くなってしまいますので、より注意が必要です。
また、お酒をよく飲まれる方も注意が必要です。飲み過ぎて外で寝てしまうことはもちろん、帰ったら玄関先でそのまま寝てしまうのは非常に危険ですので、気をつけて頂ければと存じます。
今回のお話で、ヒートショックもそうですが低体温症も熱中症同様非常に恐ろしい症状であるという事をご理解頂ければ幸いです。
普段から防寒対策をしっかりと実施すると共に、余り我慢せずに暖房を使う等をして低体温症ケアをしていきましょう:)