台風三号が発生し、沖縄に近づいていますね。
強風・大雨などがこれからも続くと思われますので、どうか皆様お気をつけ下さい。皆様のご無事をお祈り申し上げます。
今回は台風の時に体がだるくなったり、頭痛などの不調を感じがちな方向けの対策に関する記事になります。
台風が頻発するこの時期、主に重要になってくるのは「脾」と「水滞」になります。
「脾」は胃腸を含めた消化器官全般を含めた概念で、この脾は湿気を嫌うとされており、梅雨や台風前の湿度が高い時は特に注意が必要です。
「水滞」は水が体の中で滞留してしまっている状態を指し、体内の水分量に偏りが起こってしまいます。
脾は弱ると気力が無くなる・疲れやすい・消化不良・吐き気などの胃腸のトラブルが起こりやすくなり、水滞は滞る箇所によって頭痛やむくみ、だるさなどを引き起こしますので、台風の時に調子が悪くなる方は対策をした方が良いでしょう。
台風や梅雨の時にオススメな水滞に良い漢方薬は「五苓散(ごれいさん)」や「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」等があります。
五苓散の効能は体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ないもので、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症:水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔となっています。
苓桂朮甘湯の効能は体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの次の諸症:立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏となっています。
どちらの方が良いかというのは人によって様々で、紹介していない他の漢方の方が適している場合もありますし、漢方薬なので人によっては飲めない方などもいらっしゃいます。
ご自身で選ばれるのは中々難しいので、興味がある方はお近くの薬局・ドラッグストアへ相談をなさってみて下さい。
また、養生として下記の物も摂ると良いですよ。特にとうもろこしのひげ茶は個人的にもオススメです。
養生として水の巡りを助ける食材としては・・・
キャベツ・そら豆・いんげん豆・バジル・よもぎ・セロリ・とうもろこし・とうもろこしのひげ茶・はと麦・きゅうり・緑豆・黒豆・小豆
養生として脾に良い食材としては・・・
山芋・かぼちゃ・人参・にんにく・にんにくの芽・ネギ・マッシュルーム・さくらんぼ・干し柿・ココナッツ・じゃがいも・さつまいも
これから台風は何度も発生しますし、体調を崩す方も多いです。
しっかりとご自身で体調をケアし、台風が来てものびのびと過ごせるように対策をすることをオススメいたします:)