食べても中々太れず、体力がつかず元気がなくなり困っていらっしゃる方は多いと思います。
ダイエットしている方からすると太れないというのは良いように思いますが、困っている方からしますと太れないというのはデメリットも多くあり、かなりつらい物になります。
東洋の知識的に見ますと、上記のようになっている原因としては主に脾の不調が考えられます。
脾は胃腸を含めた消化器官全般を含んだ概念になり、気血を生産する大切な物になります。
脾が弱ってしまうと、先述したように気力や元気がなくなり、食べても太れない・胃が重い、思い込みが強くなるなど、肉体的にも精神的にも影響が出ます。
漢方薬にはこの脾を元気にしつつ体の元気を取り戻してくれる物が有り、それらのうち今回は補中益気湯(ほちゅうえっきとう)と六君子湯(りっくんしとう)をご紹介します。
補中益気湯の効能は体力虚弱で、元気がなく、胃腸のはたらきが衰えて、疲れやすいものの次の諸症:虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒となっています。
六君子湯の効能は体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの次の諸症:胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐となっています。
どちらが優れているか、というのは人それぞれであり、人によっては服用してはいけない方もいますし、他にも脾を元気にする物はありますので、買われる前に薬の資格者へ相談をすると良いでしょう。
また、養生としてオススメの食材としては・・・
オートミール・じゃがいも・さつまいも・ちんげんさい・エンドウ豆・インゲン豆・山芋・ネギ・にんじん・にんにく・ひよこ豆・ニンニクの芽
甘酒(砂糖無し・ノンアルコール)もオススメですよ。
ご注意頂きたい点として、食べても太れず元気がないという状態は病気の先触れである場合もあります。
もし食べても太れない以外にも多汗や下痢など気になる症状がある場合、一度病院へ行き検査をしてもらう事も検討しましょう:)