苦いものが食べたくなるのはなぜ?味覚と東洋から考えてみます

「なんだか今日は、苦いものが食べたい」

 

コーヒーや濃いめのお茶、カカオの多いチョコレート、ゴーヤなど、ふと苦味のあるものが欲しくなることはありませんか?

 

甘いものや塩辛いものが食べたくなる話はよく聞きますが、「苦いものが食べたい」という感覚にも、少し不思議なものがあります。

 

では、苦いものを食べたくなるのは、体から何かのサインが出ているのでしょうか。

 

今回は、現代の味覚の考え方と、東洋医学に古くからある「五味」の考え方の両方から見ていきます。

苦いものが食べたい=体のどこかが悪い?

 

まず知っておきたいのは、

「苦いものが食べたいから、特定の臓器が弱っている」

と単純に判断することはできないということです。

 

食べ物の好みや「これが食べたい」という欲求には、普段の食習慣、これまでの経験、香り、味覚の感じ方など、さまざまな要素が関係しています。

 

苦味の感じやすさにも個人差があります。

 

同じブラックコーヒーを飲んでも、

「苦すぎて飲めない」

という人もいれば、

「この苦味がおいしい」

と感じる人もいます。

 

そのため、「最近、苦いものが食べたい」というだけで、体の異常を心配する必要はありません。

東洋医学では「苦」と「心」を関連づけて考えます

 

一方、東洋医学には古くから「五味(ごみ)」という考え方があります。

 

味を、

酸(すっぱい)
苦(にがい)
甘(あまい)
辛(からい)
鹹(しおからい)

の5つに分け、それぞれを五臓と関連づけて考えるものです。

 

その中で「苦」は、「心(しん)」と関連の深い味として捉えられてきました。

 

ここでいう「心」は、現代医学でいう心臓とまったく同じ意味ではありません。

 

東洋医学では、体の働きだけでなく精神面なども含めた、独自の概念として「心」を考えています。

 

昔の人は、食事や味の好み、体調の変化などを観察する中で、「苦」と「心」を結びつけて考えてきたのです。

「苦いものが食べたいから心が弱っている」わけではありません

 

ここは、とても大切なところです。

 

東洋医学で「苦」と「心」が関連づけられているからといって、

「苦いものが欲しい=心が弱っている」

という意味ではありません。

 

五味と五臓の関係は、長い歴史の中で受け継がれてきた東洋医学独自の考え方です。

 

現代医学では、「苦いものを食べたくなること」から心臓や精神状態の異常を判断することはできません。

 

藤葉漢方では、こうした昔から伝わる考え方を大切にしながらも、現在わかっている医学や栄養学とは分けて考えることが大切だと考えています。

苦味そのものは、悪いものではありません

 

苦味というと、「おいしくない味」という印象を持つ方もいるかもしれません。

 

しかし、私たちが普段口にしている食品にも、苦味を持つものはたくさんあります。

 

たとえば、

・ゴーヤ
・菜の花
・ふきのとう
・春菊
・ピーマン
・コーヒー
・お茶
・カカオ

などです。

 

子どもの頃は苦手だったのに、大人になってからコーヒーやゴーヤがおいしく感じるようになった、という方も多いのではないでしょうか。

 

ただし、「苦い食品だから特別に体に良い」というわけではありません。

 

さまざまな食品を偏りなく取り入れながら、苦味も一つの味として楽しむくらいがちょうどよいでしょう。

コーヒーやお茶が欲しくなる場合は少し違う視点も

 

「苦いものが欲しい」と感じたとき、実際にはコーヒーや濃いお茶を飲みたくなっていることもあります。

 

その場合は、苦味だけではなく、日頃の習慣やカフェインとの関係も考えてみましょう。

 

たとえば、

「眠くなるとコーヒーを飲む」
「仕事の合間には必ずお茶を飲む」
「疲れたときに濃いコーヒーが欲しくなる」

といった習慣が続いていると、その時間帯になると自然に飲みたくなることもあります。

 

また、カフェインの睡眠への影響には個人差がありますが、摂る量や時間帯によっては、寝つきや睡眠時間に影響することがあります。

 

夜の眠りが気になる方は、就寝前のコーヒーや濃いお茶の量や時間帯を一度見直してみるのもよいでしょう。

「苦いものが食べたい」と「口の中が苦い」は別の話です

 

最後に、似ているようでまったく違うのが、

「苦いものを食べたい」

のではなく、

「何も食べていないのに口の中が苦い」

という場合です。

 

味覚の変化には、口の中の状態、薬の影響、感染症など、さまざまな原因が関係することがあります。

 

突然味の感じ方が変わった場合や、苦味や違和感が長く続く場合には、「体質だから」と決めつけず、医療機関や歯科などへ相談してください。

苦味を感じたときは、体の異常と決めつけないこと

 

昔の人は、毎日の食事や味の好みからも体の状態を観察していました。

 

「苦」と「心」を結びつける五味の考え方も、そうした長い観察の中で受け継がれてきたものの一つです。

 

ただし、昔から伝わる考え方と、現代医学で確認されている事実は同じものではありません。

 

「最近、苦いものがおいしいな」

 

そんなときは、すぐに体の異常だと考えるのではなく、

 

「最近コーヒーが増えていないかな」
「睡眠は取れているかな」
「食生活が偏っていないかな」

 

と、普段の生活を振り返るきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

 

さまざまな味を楽しみながら、無理なく続けられる食生活を大切にしていきましょう。

ブログへ戻る

毎日の一杯に、
藤葉漢方の和漢茶を。

公式LINEでも、
毎日の健康を。

健康相談も、ブログも、

ラジオも。
藤葉漢方の公式LINEから。

藤葉漢方の公式LINEでは、商品選びや日々の健康についてのご相談を受け付けています。


毎週更新しているブログや「藤葉漢方ラジオ」の新着情報もお届けしています。

 

季節の養生や健康について、日々の暮らしに取り入れやすい情報をお届けします。

藤葉漢方公式LINEを
友だち追加

40代以上の女性の
健康と美容に
役立つメルマガ

季節の過ごし方や、毎日の健康づくりに役立つ情報をお届けしています。


暮らしの中で無理なく取り入れられる養生の知恵を、メールでゆっくりお楽しみください。

Thanks for contacting us. We'll get back to you as soon as possible.