夏になると寝付きが悪くなって毎年困ってしまう・・・という方は多いと思います。
夏は暑いため体温が下がりにくい・日照時間が長い・汗をかきやすいなどの原因で寝付きが悪くなると考えられています。
40代以上の女性ですと、他にも原因はありますが、ホルモンバランスの乱れによっても寝付きが悪くなります。
なんでホルモンバランスが?と思った方も多いかと存じますが、女性ホルモンは脳の視床下部と大きく関わっており、実はこの視床下部は自律神経の中枢でもあります。
ですので、自律神経と女性ホルモンは互いに影響がしやすく、ホルモンバランスの乱れが寝付きにも影響するというわけです。
東洋の知識的に見ますと、寝付きは主に肝が大きく関わってきます。
寝付きの悪さに用いられる漢方薬として、抑肝散(よくかくさん)などがあります。
抑肝散の効能は体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの次の諸症:神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症(神経過敏)、歯ぎしり、更年期障害、血の道症となっています。
この抑肝散は肝に作用する漢方薬で、効能に書いていますように寝付きが悪い方にも用いられたりしています。
肝が寝付きに大きく影響している事をご理解頂けたかと存じます。
また、腎はホルモンの代謝に関係しており、腎虚という腎が弱っている状態になると眠りにくくなるとされています。
つまり、40代以上の女性の寝付きの悪さは肝と腎をケアするのがオススメという訳ですね。
養生としてオススメの食材は・・・
クコの実・貝類・山査子・にんじん・肉類・柑橘類(レモン・グレープフルーツ等)・黒い食材(黒胡麻・黒豆・黒米・黒きくらげ)・ひじき・くるみ・昆布・わかめ・牡蠣
上記がオススメですよ。
また、アロマを焚く・カフェインを含まない温かい飲み物を飲む・参考書など難しい本を読む・癒し効果のある音楽を聴くなども寝付けない時にはオススメですので試して見て下さい。
色々とオススメの物をご紹介しましたが、夜寝付きが悪くなる病気というのも存在します。
1ヶ月以上にわたってだるさや頭痛などの症状が現れている場合は、一度病院へ行かれることをオススメいたします:)