目を酷使しすぎて目の奥がジンジン痛い方へ

パソコン作業、スマホ、手芸や細かい作業が続くと、「目の奥がジンジンする」「ズーンと重い」「休んだはずなのに戻りにくい」と感じることがあります。

 

目の不調は我慢しやすい一方で、放置すると仕事や家事の効率が落ち、肩こりや頭の重さまで連れてきやすいのがつらいところです。

 

 

ここで大切なのは、“目の疲れ=すべて眼精疲労”と決めつけないことです。

 

目の奥の痛みは眼精疲労で起こり得ますが、度の合わない眼鏡、老眼の始まり、ドライアイ、緑内障や白内障など、別の要因が関係している場合もあります。

 

 

日本眼科学会でも、眼精疲労は「視作業で目の症状だけでなく頭痛・肩こり・吐き気などが出て、休息や睡眠でも十分回復しない状態」と整理されています。

 

まずは疲れ目と眼精疲労の違いを知るところから始めましょう。

「疲れ目」と「眼精疲労」は似ているようで、少し意味合いが異なります。

 

 

疲れ目(眼疲労):休憩や睡眠で回復しやすい状態です。

 

眼精疲労:休んでも回復しにくく、繰り返し起こり、生活に支障が出やすい状態です。

 

 

「一晩寝てもスッキリしない」「仕事を続けるのがつらい」「頭痛や肩こりがセットで出る」という場合は、単なる疲れ目よりも“眼精疲労寄り”になっている可能性があります。

 

※眼精疲労の定義・原因の整理は、日本眼科学会「眼精疲労(目の疲れ)」の一般向け解説を参考にしています。

 

 

ではなぜ、目の奥がジンジンしやすくなってしまうのでしょうか?

 

よくある背景としては…


1)近くを見続けることで、ピント調節が休めない

近くを見る作業が続くと、ピント調節に関わる仕組みが働き続けます。

 

これが「目の奥の重さ」や「ズーンとした痛み」として出やすくなります。

 

2)瞬きが減って、目が乾きやすい

画面に集中すると瞬きが減り、乾きやしみる感じ、かすみ目につながりやすくなります。

 

3)首・肩のこり、姿勢の乱れが加わる

前のめり姿勢や食いしばりがあると、首や肩が固まりやすく、目の奥の違和感や頭の重さを助長することがあります。

 

4)眼鏡・コンタクトの度数が合っていない

「見えるように頑張る」状態が続くと負担が積み上がります。老眼の始まりの時期は特に気づきにくいので注意が必要です。

 

これらが背景によくあります。

 

 

普段の生活でも気を付けるとともに、眼鏡やコンタクトをされている方は一度度数をチェックすることをお勧めいたします。

では、まずは今日からできる“目のリセット”を3つご紹介いたします。


1)20-20-20を目安に休ませる

20分ごとに、20秒、約6m先を見るという休憩法です。眼の疲れ対策として色々なところで紹介されています。
 

難しければ「1時間に5〜10分、画面から目を離す」でも構いません。

 

2)意識して瞬きを増やす

「休憩のたびに、ゆっくり10回瞬き」を入れてください。乾き対策の基本になります。

 

3)温めるケアを取り入れる

蒸しタオルやホットアイマスクで、目の周りをじんわり温めると楽になる方が多いです。

 

熱すぎない温度で、数分から始めてください。

 

 

ほかにも、作業環境を少し変えるだけでも差が出ます。

 

例えば…

・画面の明るさを、部屋の明るさに近づける。

・文字サイズを一段階大きくする。

・画面との距離は目安として40cm以上にする。

・可能なら、モニターは目線より少し下に置く。

これらも意識するとよいでしょう。

 

 

「気合いで乗り切る」のが一番つらいので、環境に頼って負担を減らすのがおすすめです。

栄養で“土台を支える”

 

ビタミンは眼精疲労の特効薬というわけではありませんが、体の代謝や神経、粘膜などの“土台”に関わるため、不足しないよう意識するのが良いでしょう。

 

・ビタミンA

ビタミンAは視覚に重要で、網膜で光を感じる仕組みに関わる栄養素として説明されています。

 

食材の例:にんじん、ほうれんそう、かぼちゃ、春菊、にら などです。

 

・ビタミンB群(B1・B2・B6・B12)

ビタミンB群は、エネルギー代謝や神経の働きなどに関わる栄養素として整理されます。
 

食材の例:

B1:豚肉、玄米、豆類、ごま など

B2:レバー、卵、乳製品、きのこ類 など

B6:魚、鶏肉、バナナ、いも類 など

B12:魚介(しじみ・あさり等)、肉、卵、乳製品 などです。

 

・ビタミンE

ビタミンEは抗酸化に関わる栄養素として説明されています。

 

食材の例:アーモンドなどのナッツ、植物油(ひまわり油など)、種実類 などです。

 

 

全部を完璧にそろえる必要はありません。たとえば次のように、組み合わせで回すと続けやすいです。

 

例えば…

豚肉+きのこ+青菜(B群を意識しやすい組み合わせです)

卵+海藻+汁物(忙しい日でも作りやすい形です)

間食をナッツに寄せる(ビタミンEを足しやすい形です)

 

上記などですね。少しずつでもよいので食卓に取り入れてみてください。

では次は、市販薬・点眼薬に関するお話です。

 

 

実は眼精疲労には特効薬がないとされており、日本眼科学会でも「眼精疲労に特効薬はないが、ビタミン剤配合の点眼薬や内服薬が有効な場合がある」と説明されています。

 

※「眼精疲労に特効薬はありませんが、ビタミン剤の配合された点眼薬や内服薬が有効な場合があります」という説明は、日本眼科学会の解説を参考にしています。


 

眼精疲労が気になる方は、まずは先述した生活や栄養素を意識するとともに、ドラッグストアや薬局で体質・服薬状況を伝えて相談されるのが良いでしょう。

 

 

最後に、眼科受診をおすすめしたい目安をお伝えいたします。

 

・片目だけの強い痛みが続いている

・見え方が急に変わった(視力低下、かすみが強いなど)

・充血やまぶしさが強い、涙が止まらない

・吐き気を伴う、頭痛が強い

・何度も再発し、生活に支障が出ている

・数日以上続く、または悪化している

上記が当てはまる場合は、早めに眼科へご相談ください。

 

 

目は毎日休みなく働いてくれています。

 

まずは「休憩の入れ方(20-20-20)」と「温めるケア」を軸に、できるところから整えてください。

 

少しでも目の奥のジンジンが軽くなり、作業が続けやすくなりましたら幸いです。

 

どうかご無理をなさらず、ご自愛くださいませ。

 

※参考資料:日本眼科学会「眼精疲労(目の疲れ)」:https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=26

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