あまり知られていませんが、四十肩は男性より女性の方がややかかりやすいと言われています。
皆様の中にも困っていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。
四十肩/五十肩は発症する年齢によって呼称が変わるだけで、正式名称は両方とも肩関節周囲炎と言います。
結構勘違いされやすいのですが、この肩関節周囲炎は肩凝りとはまた別の物で、肩を動かすとぴりっと痛むようになり、肩の動きが悪くなっていき、腕を上に上げにくくなったりします。
特に夜に痛くなるのが特徴ですので、夜痛くて起きるなんて経験をされる方も多いのではないでしょうか。
東洋の知識の世界では「不通則痛(ふつうそくつう。通じざれば則ち痛む)」「不栄則痛(ふえいそくつう。栄えざれば則ち痛む」という言葉があります。
これは簡単に言いますと、不通則痛は体内の気血水が滞る事によって痛みが発生する、不栄則痛は気血水が足りずに痛むという意味です。
四十肩/五十肩の場合、他にも要因はありますが、主な原因は加齢などによって気や血の流れが悪くなったり、または不足することによって引き起こされるとされています。
四十肩/五十肩に良い漢方薬はいくつかありますが、今回は独活葛根湯(どっかつかっこんとう)をご紹介します。
効能は体力中等度又はやや虚弱なものの次の諸症:四十肩、五十肩、寝ちがえ、肩こりとなっています。
効能にちゃんと四十肩/五十肩と記載がありますね。
名前の通り葛根湯をベースとした漢方薬で、独活と地黄という生薬を加えた物になります。
困っている方は一度独活葛根湯を試すというのも十分有りだと思いますが、人によっては飲めない場合もありますし、他の漢方の方(疎経活血湯など)が良い場合もございますので、気になる方は一度薬の資格者へ相談をなさるのが良いでしょう。
また、四十肩/五十肩と思っていたら別の病気だったという事もあります(腱板断裂など)。
もし肩を上げるときにシャリシャリやジョリジョリといった異音がするなど気になる症状があった場合は、整形外科へ受診をすることをオススメいたします:)