本日から10月ですね。
具体的な日数にしますと、今年も残り91日になります。は、はやい・・・。
先日もお話ししましたが、年末にかけて忙しくなり体調を崩す方が多いので、今のうちからしっかりと体調を整える必要があります。
前回は低血圧についての記事でしたので、今回は「貧血」についてのお話になります。
とある調査によりますと、女性の10人に1人は貧血であるといわれています。
鉄剤飲んでいるけど中々治らない・・・とお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
東洋の知識の目線から見ますと、貧血は「血虚(けっきょ)」という状態を指します。要は血(けつ)そのものや体に栄養が不足している状態という訳です。
では、血はどこで作られているのか?という話なのですが、簡単に良いますと①脾(胃腸を含めた消化器官全般を指す概念)から作られるパターンと②腎の精から作られるなどのパターンがあります。
脾が悪い状態だといくら鉄剤や鉄を含んだ食材を摂ったとしても中々改善しないため「そういえば・・・」と思った方もいらっしゃるかと存じます。
つまり、東洋の知識の貧血へのアプローチは不足している血を補いつつ体力を上げたり、脾の働きを良くする処方・腎の働きを良くする処方などで貧血を改善していくという訳です。
東洋の知識における貧血において脾はかなり重要視されていることが分かりますね。
貧血に良い漢方はいくつかありますが、今回は「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう」をご紹介しましょう。
効能は体力虚弱なものの次の諸症:病後・術後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血となっています。
ちゃんと貧血という記載がありますね。貧血で体力が低下してつらい・・・という方にもオススメの物になります。
オススメと言いましても、人によって合う合わないは様々ありますし、飲めない方もいらっしゃるため、買う前に薬の資格者へ相談をすると良いでしょう。
また、先述したように脾と腎のケアもしっかり行った方が良いです。
養生として脾に良い食材は・・・
オートミール・じゃがいも・さつまいも・ちんげんさい・エンドウ豆・インゲン豆・山芋・ネギ・にんじん・にんにく・ひよこ豆・ニンニクの芽
養生として腎に良い食材は・・・
クコの実・栗・豚肉・松の実・くるみ・黒豆・黒米・黒キクラゲ・黒胡麻・山芋・牡蠣・わかめ
東洋の知識には「女性は血を以て本と為す」という言葉が有り、女性の健康維持には血のケアは必要不可欠と言われています。
貧血で長年悩んでいる・・・という方は是非漢方の検討をなさってみて下さい:)