ご家族の歯ぎしり・またはご自身の歯ぎしりに困っていらっしゃる方は多いかと存じます。
なんか家族が寝てるとき凄い音出してるけど大丈夫かな・・・?と心配になった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
歯ぎしりといいますと不快な音を出すというイメージがありますが、実際には音を出さずに歯ぎしりをしている方もいらっしゃるとされています。
朝起きたらなんだかあごが痛いような・・・?となっている方も要注意ですよ。
歯ぎしりには歯の痛みを招くだけでなく、肩の痛みや片頭痛から手のしびれまで全身に症状が出ますので、早めにケアをしたい所ですね。
余り知られていませんが、実は歯ぎしりに良い漢方薬もあります。
東洋の目線から見ますと、歯ぎしりは主に「肝」の高ぶりによって起こると考えられています。
肝が高ぶるというのは、簡単に言いますと精神的に高ぶっているような状態を指し、歯ぎしり以外にもイライラしたり怒りやすくなったりすると考えられています。
そんな歯ぎしりに良い漢方薬の1つに抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)というのがございます。
効能は体力中等度をめやすとして、やや消化器が弱く、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの次の諸症:神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症(神経過敏)、更年期障害、血の道症、歯ぎしりとなっています。
ちゃんと効能に歯ぎしりと記載がありますね。
この抑肝散加陳皮半夏は肝の高ぶりを抑え神経の高ぶりを抑えて、自律神経を整えつつ安定させてくれる作用があります。
やや消化器官が弱くとある通り、胃腸が少し弱っている方にも飲めるのが嬉しいところ。
ただ、良いとは言いましても、他にも歯ぎしりに良い漢方薬はありますし、人によって合う・合わないは異なります。
薬には飲んではいけない方・注意をすべき方もいますので、もし興味がある方は薬局かドラッグストアに行かれて薬の資格者へ相談をしてみて下さい。
歯ぎしりの治療となるとマウスピース等がありますが、漢方薬は歯ぎしりだけでなく根本である心身の不調にも効果が期待できますので、治療と合わせて選択肢としてご検討頂ければ幸いです。
歯ぎしりのせいで歯がすり減ったり、最悪割れたりする可能性(!)もあります。
もし周りの方から歯ぎしりの指摘があった場合は早めに歯科医へ相談をされることをオススメいたします。