40代以上の女性の梅雨の過ごし方

季節が過ぎるのは早いもので、今年も少しずつ雨の季節の気配を感じる頃になってきました。

 

各地で大雨のニュースがあったり、曇りや雨の日が続いたりすると、「そろそろ梅雨らしくなってきた」と感じる方も多いのではないでしょうか。

 

梅雨になると、なんとなく体が重い、朝からすっきりしない、胃がもたれやすい、食欲が落ちる、気分が晴れにくいなど、毎年同じような不調を感じる方もいらっしゃいます。

 

特に40代以上の女性は、年齢による体力の変化や、睡眠の質、ホルモンバランス、日々の疲れなども重なりやすく、季節の影響を受けやすい時期でもあります。

西洋医学的に見ますと、梅雨は湿度の高さ、気圧の変化、寒暖差、日照時間の少なさなどが重なりやすい季節です。

 

湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温調節がしづらく感じることがあります。

 

また、雨が続いて外出が減ると、活動量が落ちたり、日光を浴びる時間が短くなったりして、睡眠リズムや気分にも影響を感じる方がいます。

 

さらに、気圧や天候の変化によって、自律神経のバランスに影響を感じる方もいらっしゃいます。

 

雨の前になると頭が重い、眠気が強い、体がだるいと感じる場合もありますが、これは気合いの問題だけではなく、季節や環境の変化に体が反応している可能性もあります。

一方で、東洋では梅雨の時期は「湿」と「脾」が関係しやすい季節と考えます。

 

ここでいう「脾」は、西洋医学の脾臓そのものを指すというより、食べたものを消化吸収し、体に必要なものを作り、めぐらせる働きまで含めた考え方です。

 

東洋では、この脾は湿気を苦手とすると考えられています。

 

梅雨は空気中の湿度が高く、東洋では外からの湿気の影響を受けやすい季節と考えます。

 

また、冷たいものの取りすぎや胃腸の疲れなどが重なると、体の内側にも余分な湿りを感じやすい状態になると捉えることがあります。

 

こうした梅雨時期の重だるさやすっきりしにくさを考えるうえで、東洋では「湿」という視点を大切にします。

 

ただし、こうした不調の原因は一つではありません。

 

睡眠不足、運動不足、冷たいものの取りすぎ、胃腸の疲れ、ストレス、持病や服薬の影響など、さまざまな要因が関係します。

 

そのため、梅雨の養生では「これをすれば大丈夫」と考えるよりも、胃腸に負担をかけすぎないこと、冷えをためこまないこと、生活リズムを大きく乱さないことを意識していくことが大切です。

まず意識したいのは、冷たいものに偏りすぎないことです。

 

暑さを感じる日が増えると、冷たい飲み物、アイス、生野菜、冷たい麺類などが増えやすくなります。

 

楽しみとして取り入れる分には問題ありませんが、毎日のように続くと、胃腸に負担を感じる方もいらっしゃいます。

 

飲み物は常温や温かいものを選ぶ日を作り、食事には味噌汁やスープなど温かい汁物を添えると続けやすいです。

 

養生としては、山芋、かぼちゃ、にんじん、白米やお粥、大豆、鶏肉など、普段の食事に取り入れやすい食材を選ぶのも一つです。

 

梅雨時期は湿度が高く、食欲や体調に変化を感じる方もいらっしゃいますので、そら豆、とうもろこし、冬瓜などの季節の食材を無理のない範囲で楽しんでみてください。

 

また、しそやしょうがのような香りのある食材を少し添えると、食事の風味にも変化をつけやすくなります。

 

食材だけで体調を整えようとするのではなく、食べ方も大切です。

 

よく噛んで食べる、腹八分目を意識する、夜遅くに重い食事を取りすぎない、揚げ物や味の濃いものが続いたら翌日は軽めにするなど、胃腸にやさしい食べ方を意識してみてください。

 

梅雨の時期は、豪華な食事よりも、続けやすい食事の整え方が大切です。

生活面では、体を少し動かすことも意識したいところです。

 

雨の日が続くと外出が減り、知らないうちに活動量が落ちやすくなります。

 

外に出られない日は、室内で軽く足踏みをする、肩を回す、ふくらはぎを伸ばす、階段を少し使うなど、短時間でよいので体を動かしてみてください。

 

無理な運動ではなく、体に「動くきっかけ」を作るくらいで十分です。

睡眠環境を整えることも、梅雨の体調管理では大切です。

 

湿度が高いと寝苦しくなり、眠りが浅くなることがあります。

 

寝室は除湿や換気を上手に使い、冷房を使う場合も首元やお腹、足元を冷やしすぎないようにしてください。

 

寝る前にスマートフォンを見続ける、夜遅くに重い食事を取る、冷たい飲み物を多く取るといった習慣は、翌朝のだるさにつながる場合があります。

 

また、梅雨は気分の面でも少し工夫が必要です。雨の日が続くと、外出が面倒になったり、気持ちが晴れにくくなったりすることがあります。

 

そのような日は、無理に元気を出そうとしすぎなくても大丈夫です。

 

温かいお茶を飲む、好きな本を読む、短い映画を見る、部屋を少し片づけるなど、小さな行動で気持ちに区切りをつけることも養生の一つです。

梅雨の時期は、頑張りすぎるよりも、湿気、冷え、胃腸の負担を少しずつ減らすことが大切です。

 

温かいものを一品加える、よく噛む、冷たいものに偏りすぎない、軽く体を動かす、眠る環境を整える。こうした小さな積み重ねが、雨の季節を穏やかに過ごす助けになります。

 

体が重い日や気分が沈む日は、「自分の気合いが足りない」と責める必要はありません。

 

季節の影響を受けている体の声かもしれません。

 

梅雨は無理に攻める季節ではなく、体の内側を整えながら、夏に向けて準備をする季節です。

 

ご自身の体調に合わせて、できることからゆっくり整えていきましょう。

 

※これは一般的な健康情報です。医薬品ではありません。体調には個人差がありますので、ご自身の状態に合わせて無理のない範囲で意識してください。体調不良が長く続く場合や、強い症状がある場合は、医療機関や専門家にご相談ください。

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