お昼ごはんのあと、もうひと踏ん張りしたいのに、まぶたがふっと重くなることがあります。
会議や家事の段取りに集中したいのに、体と頭が少しだけスローモーションになる。
そんな経験は、どなたにもあるのではないでしょうか。
今回は、東洋の目線(漢方)から「なぜ食後に眠くなるのか」をたどり、今日から静かに効いてくる整え方までご紹介します。
※一般情報としてのご案内です。体調に不安がある場合は医療専門家へご相談ください。
結論から申し上げますと、食後の強い眠気は“脾(ひ)”をやさしくいたわることが近道になります。
漢方でいう脾は、胃腸そのものだけでなく、食べたものを消化・吸収し、からだを動かす“気(エネルギー)”へと変えてくれる概念を指します。
ここがくたびれていると、食べても力になりにくく、かえってだるさや眠気が顔を出しやすくなります。
早食いや高糖質に偏る食事は食後血糖の急上昇→その後の急降下を招き、強い眠気につながることもあります。