今夜からできる小さな予防(基本の5本柱)
1) 脱衣所・浴室を“先あたため”
入浴の10〜20分前に暖房や浴室乾燥をオン。
暖房器具が難しければ、先にシャワーを壁や床に当てて浴室の空気を温めるだけでも体感は変わります。
扉の開閉は最小限にして、温まった空気を逃がさないこと。窓は閉めて“冷気の通り道”を作らないのがコツです。
2) 湯温は“ぬるめ・短め”、一気に浸からない
高温・長風呂はのぼせや脱水につながります。最初は半身浴から始め、体が慣れてきたら全身浴に。
かけ湯は手足→体幹の順、心臓から遠いところから慣らしてください。「熱々」は気持ちよく感じても血圧変動を招きやすいので控えめに。
3) 立ち上がりは“一呼吸おいて”ゆっくり
湯船から出る前に足首を軽く曲げ伸ばし、ふくらはぎの“ポンプ”を動かします。
浴槽の縁や手すりを使って、視線を下げたまま、ゆっくり立ち上がりましょう。ふらつきを感じたら、その場で体勢を低くして落ち着くまで待つのが安全です。
4) 脱衣所で“素早く保温”
タオル・バスローブ・靴下は手の届く位置に事前セット。体を拭いたらすぐ羽織り、首・足首・お腹の“冷えやすい三点”を先に守ります。
髪はタオルターバンで首筋の冷え込みを防ぐと、体感温度の落ち方が緩やかになります。
5) 水分とタイミング
入浴の前後にコップ一杯ずつの水分補給を。利尿が強い飲み物は控えめに。
飲酒後は血圧や心拍のコントロールが乱れやすく危険です。飲んだ日は“ぬるめ・短め・シャワー中心”、あるいは翌日に回す選択を。
食後は消化に血流が向かうため、入浴は食後1時間以上空けるのが基本です。