東洋の知識では、皮膚の乾燥をどう考える?
東洋の知識では、皮膚の状態をその部分だけの問題として見るのではなく、体全体の巡りや潤いとの関係から考えます。
その一つが「血(けつ)」という考え方です。
ここでいう血は、西洋医学の血液だけを指すものではありません。
体の各所に栄養や潤いを届け、皮膚や髪、爪などを養う働きも含んだ、東洋の概念です。
血が不足し、皮膚や髪などに十分な潤いが行き渡りにくい状態は「血虚」と表現されます。
皮膚の乾燥だけではなく、顔色、髪や爪の状態、疲れやすさ、眠りの状態など、ほかの変化も含めて体全体を見ていきます。
また、東洋の知識でいう「腎」は、西洋医学の腎臓そのものと同じ意味ではありません。
成長、発育、生殖、加齢、足腰などに関わる幅広い働きを表す概念です。
年齢とともに皮膚や髪、足腰などの変化が気になり始めた場合には、腎の働きという視点から考えることもあります。
ただし、かかとが乾燥しているという一つの症状だけで、血虚や腎の衰えと判断することはできません。
東洋の考え方では、食事、睡眠、冷え、疲れ、便通なども含めて、その人の体調を総合的に見ます。
かかとの状態は、普段の生活や体調を振り返る手がかりの一つとして捉えるとよいでしょう。