東洋の知識では、胃腸を中心とした消化吸収の働きを「脾」として捉えます。
夏は「心」をいたわりながら、同時に「脾」、つまり胃腸の働きも守ることが大切です。
西洋的に見ても、食事量が落ちる、たんぱく質が不足する、水分や塩分の補給がうまくいかないといった状態は、夏のだるさや疲れやすさにつながりやすくなります。
養生としておすすめしやすい食材には、トマト、きゅうり、なす、オクラ、ピーマン、ゴーヤ、モロヘイヤ、枝豆、いんげん、豆腐、卵、白身魚、鶏肉、山芋、味噌汁などがあります。
トマトやきゅうり、なすなどの夏野菜は、暑い時期に食べやすく、水分も多い食材です。
オクラやモロヘイヤ、山芋などは、食欲が落ちやすい時期にも取り入れやすく、胃腸に負担をかけすぎない食事づくりに役立ちます。
また、枝豆、豆腐、卵、白身魚、鶏肉などを組み合わせると、夏に不足しやすいたんぱく質も補いやすくなります。
暑いからといって、麺類や冷たいものだけで済ませず、少しでも主菜を添えることを意識するとよいでしょう。
ただし、冷たいサラダや冷たい麺ばかりに偏ると、胃腸が冷えやすい方もいらっしゃいます。
冷えが気になる方は、味噌汁やスープを添える、温かいお茶を飲む、薬味としてねぎや生姜を少し使うなど、冷やしすぎない工夫をするとよいでしょう。