顔が黄色く見えるのはなぜ?くすみ・黄疸・柑皮症の違い

鏡を見たときに、

「なんとなく顔が黄色く見える」

「以前より肌がくすんだ気がする」

と感じたことはありませんか?

 

特に年齢を重ねるにつれて、肌の色や明るさの変化が気になる方は少なくないと思います。

 

ただし、ここで知っておきたいのが、「顔が黄色く見える」というだけでは、その原因は一つに決められないということです。

 

皮膚の色にはメラニンだけでなく、血液中のヘモグロビンやカロテノイドなど複数の要素が関係しています。

 

そのため、もともとの肌色や体の状態、周囲の照明などによっても見え方は変わります。

 

単なる肌の「くすみ」と考えてよい場合がある一方で、注意しなければならないのが黄疸(おうだん)です。

顔が黄色い=すぐに病気とは限りません

 

私たちの肌の色は、一人ひとり異なります。

 

また、その日の顔色についても、照明や周囲の色などによって見え方が変わることがあります。

 

さらに、貧血がある場合には皮膚の赤みが減ることで、黄色味が目立って見えることもあります。

 

つまり、「顔が黄色く見える」というだけで、すぐに肝臓などの病気があると判断することはできません。

 

一方で、顔色の変化を「ただのくすみだろう」と決めつけることにも注意が必要です。

 

そこで一つ確認していただきたいのが、白目の色です。

白目まで黄色いときは「黄疸」に注意

 

黄疸とは、血液中のビリルビンという黄色い色素が増え、皮膚や目の白い部分などが黄色く見える状態です。

 

ビリルビンは、古くなった赤血球が分解される過程でつくられます。

 

その後、主に肝臓で処理され、胆汁に含まれて体外へ排泄されます。

 

この一連の流れのどこかに異常が起こると、血液中のビリルビンが増え、黄疸が現れることがあります。

 

日本人の場合、皮膚そのものの色だけでは黄疸を判断しにくいこともあるため、白目が黄色くなっていないかを見ることが一つの手がかりになります。

 

顔だけでなく白目まで黄色くなっている場合には、単なる美容上の「くすみ」と考えず、早めに医療機関を受診しましょう。

黄疸では他の変化が現れることもあります

 

黄疸が起きている場合、皮膚や白目が黄色くなる以外にも、

 

尿の色がいつもより濃い
便の色が薄い、白っぽい
皮膚がかゆい
だるさがある
食欲が落ちている

 

などの変化を伴うことがあります。

 

黄疸の背景には、肝臓の病気だけでなく、胆汁の通り道である胆道の異常や、赤血球が通常より多く壊れる状態など、さまざまな原因があります。

 

そのため、「白目が黄色い」「尿の色が明らかに濃くなった」などの変化がある場合には、原因を確認してもらうことが大切です。

ミカンなどの食べ過ぎで皮膚が黄色くなることも

 

少し意外ですが、食べ物によって皮膚が黄色く見えることもあります。

 

ミカンやカボチャ、ニンジンなど、カロテンを多く含む食品を大量にとり続けた場合、皮膚が黄色っぽくなることがあります。

 

これは柑皮症(かんぴしょう)などと呼ばれる状態で、黄疸とは別のものです。

 

大きな違いの一つが、柑皮症では通常、白目は黄色くならないことです。

 

また、手のひらや足の裏などの黄色味が目立つこともあります。

 

ただし、自分で「これは柑皮症だから大丈夫」と決めつけるのは避けましょう。

 

白目まで黄色くなっている場合や、なぜ皮膚が黄色く見えるのか分からない場合には、医療機関へ相談することをおすすめします。

東洋でいう「血虚」と貧血は同じものではありません

 

東洋では、顔色だけを見るのではなく、舌の状態や食欲、疲れやすさ、睡眠など、さまざまな変化を組み合わせて体の状態を考えていきます。

 

ただし、ここで知っていただきたいのが、東洋でいう「血虚」と、現代医学でいう「貧血」は同じものではないということです。

 

「血虚」は東洋独自の概念であり、血液検査で診断される貧血とは区別して考える必要があります。

 

同じように、東洋でいう「脾」も、現代医学における脾臓そのものを指しているわけではありません。

 

東洋ではこうした考え方もありますが、顔色の変化から病気が疑われる場合には、まず現代医学による診断を受けることが重要です。

「最近、顔が黄色い」と感じたら

 

顔色は毎日見ているため、意外と自分では変化に気付きにくいものです。

 

反対に、照明や一時的な体調の変化によって「何か病気なのでは」と心配になることもあります。

 

大切なのは、「顔が黄色い」という一つの変化だけで原因を決めつけないことです。

 

特に、

白目まで黄色くなっている
尿の色が明らかに濃くなった
便が白っぽくなった
強いだるさや食欲低下がある
周囲から「顔色が変わった」と言われた
黄色っぽい状態が続いていて原因が分からない

といった場合には、自己判断せず医療機関へ相談しましょう。

 

黄疸が確認された場合には、なぜビリルビンが増えているのか、その原因を調べる必要があります。

 

肌の「くすみ」と、体からのサインとして現れる色の変化は同じではありません。

 

毎日見る顔だからこそ、色の変化を美容だけの問題として片付けず、いつもと違う状態が続いていないかにも目を向けてみてください。

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