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藤葉漢方の養生レポート
2025年2月号
一
内容
1,はじめに
こちらの藤葉漢方の養生レポートは月膳青汁をご購入頂いたお客様向けに、40代や50代以上の女性の健康と美容を維持・向上させるために、各月ごとの養生を書いたレポートであります。
漢方の目線から見た各月に気をつけるべき事や対策を中心に、養生するために必要な食材等について書かれておりますので、是非ご活用頂ければと存じます。
また、月膳青汁本体を買って下さったお客様のみが対象になります。お試しキャンペーンをご購入頂いてもこちらの養生レポートはお送りいたしませんのでご注意下さい。
月を通して同じ月号をお渡ししているのではなく、20日以前であれば当月の号をお渡しし、21日以降であれば次月号をお渡ししております。
例えば、ご注文日が〇月20日であれば〇月号、〇月21日であれば次の月である△月号といった感じです。配布時期などの変更点がありましたらメルマガにてお伝えいたしますので、何卒ご了承頂けますと幸いでございます。
2,2月の特徴
2月のイベントとしましては、2/3に立春になり暦上は春を迎えると共にバレンタインデーが有りお菓子の誘惑が増える時期ですね。それに加え、そろそろ花粉が飛び始める時期ですので、花粉症の方にとっては嫌な時期になってきます。
大寒をこえたとは言うものの、寒さも厳しく寒暖差が激しいのも特徴です。執筆時の段階では暖冬・もしくは平年並みとなっていますが、夜は季節相応に冷えますからしっかりと防寒対策を行った方が良いでしょう。
まだまだ腎は損傷がしやすいためしっかりと内側から腎をケアする食材を摂ると共に、エイジングケアを意識することを忘れずに。
漢方の世界で言う所の腎とは泌尿器全般を指す概念で有り、他にもホルモンバランスにも深く関係しているため、エイジングケアにも関係がございます。
腎が弱まりますと、上記の言葉通り髪の毛が抜ける・白髪・疲れやすくなる・皮膚が乾燥する・手足が冷えるなど、所謂老化の現象が起きやすくなり、腎は寒さに非常に弱くその特性上寒い時期はより注意が必要という訳です。
そして春の時期に40代以上の女性が注意すべき事として、春の養生をしっかり守ると共に肝のケアする事をオススメいたします。
3,春に40代以上の女性が気をつけるべき事とは?
春の時期に気をつけるべき点は、肝が損ないやすい点にあります。
漢方の世界で言う所の肝とは、血の貯蔵や目、筋肉に関係しているほか、自律神経や情緒にも関係がある概念になります。
春になりますとこの肝が亢進しやすくなる、つまり、高ぶりやすくなるといわれており、肝の負担が増して弱ってしまいやすくなるという訳です。
それに加え肝はストレスを嫌う上に、ストレスに対しとても弱いため、ストレスが多い現代社会において大変影響を受けやすいものになっています。
もし肝が弱ったらどうなるの?というお話ですが、イライラしやすく怒りっぽくなり、目のかすみや疲れ、ドライアイ、貧血などの症状がおこりやすくなります。
また、肝は爪とも深い関係があるとされていますし、自律神経が乱れると美容においても悪い状態になりかねない肝のケアは必須と言えます。
肝とは「肝心である」「ここからが肝要」などと、私たちが普段使う言葉にもしばしば登場する言葉で有り、重要とか、要である等の意味合いで使われることが多いですね。
40代以上の女性にとって腎は非常に重要な物でありますが、肝が担っている血の貯蔵や自律神経などはお肌や髪はもとより、体だけでなく情緒にさえ影響を与えてしまいますので、言葉通り重要な概念になります。
要点をまとめますと、4月はこの肝が損ないやすいとされているため、ただでさえ体の変化によりストレスを受けやすいので、春の時期はより一層注意を払うべきでしょう。
4,どのような対策をすれば良いのか
結論から言いますと、暖冬とはいえ寒い時期がまだまだ続きますので温かい食材を摂ると共に腎のケアを継続しつつ、肝をケアする事が40代以上の女性にとって重要になります。
暖冬の予測ではありますが、1月号でもご紹介したとおり、寒い日は足下を含めて防寒対策を実施すると共に、命門と風門と呼ばれるツボ付近の着る物に貼るカイロをはって体を冷やさないように注意が必要です。
また、温める食材に腎をケアする食材、肝をケアする食材を摂ると◎。
一月同様、寒い日は体を温める食材を選ぶと良いでしょう。
・しょうが・にんにく・みょうが・しそ・シナモン・こしょう・とうがらし・たまねぎ・カボチャ・ねぎ・羊肉・らっきょう
次に腎をケアする食材です。
・カシューナッツ・栗・くるみ・黒ゴマ・松の実・いくら・うなぎ・ウニ・エビ・ホタテ・かつお・うずら・鹿肉・鶏肉・鶏レバー・豚肉・黒きくらげ・黒米・山芋・黒豆・枝豆・ブロッコリー・カリフラワー・ごぼう・干し椎茸・ニラ
最後に肝をケアする食材は・・・
・イワシ・うなぎ・鮭・タコ・しそ・玉ねぎ・にんにくの茎・バジル・ピーマン・三つ葉・みょうが・柑橘類・ライチ・クミン・ターメリック・ナツメグ・八角・カモミール・キンモクセイ・ラベンダー・ジャスミン・黒豆・黒キクラゲ・黒米・にんじん・パセリ・ほうれん草・松の実
イライラしてしまうときは、ジャスミンティーやミントティー、紅茶や香りが良い柑橘類などをとってゆっくり休まれることも大切です。
また、この時期はまだまだ夜は寒いので低体温症に気をつけましょう。
全くそのようなイメージはありませんが、低体温症は熱中症同様非常に怖い症状というのをご存じでしょうか?
え?登山とか屋外にいる人だけが気をつけるだけでいいんじゃないの?という印象をお持ちの方が多いとは思いますが、実際はそうではございません。
低体温症とは簡単に言いますと深部体温が35度以下になることで起こる、場合によっては命にかかわる病気です。
低体温症による死者数は年に1,000人をこえる場合も有り、年によって変動しますが、実は熱中症よりも低体温症で亡くなる方の方が多い年もあります。
また、イメージとは異なり病院搬送される方の七割が室内であり、八割は高齢者であるのに加え、八割が入院をされているとされています。
低体温症は脳卒中や意識障害を引き起こす可能性もあり、場合によっては死に至ってしまいます。
屋内でできる低体温症の予防として大切なのが、室内を最低でも18℃以上にすることです。特にご年配のご家族がいらっしゃる方はどうしても暑さや寒さの感覚が鈍くなってしまいますので、より注意が必要です。
また、お酒をよく飲まれる方も注意が必要です。飲み過ぎて外で寝てしまうことはもちろん、帰ったら玄関先でそのまま寝てしまうのは非常に危険ですので、気をつけて頂ければと存じます。
今回のお話で、ヒートショックもそうですが低体温症も熱中症同様非常に恐ろしい症状であるという事をご理解頂ければ幸いです。
冒頭でも記述したとおり、暖冬とはいえ夜はまだ寒い時期が続きます。ご高齢のご家族がいらっしゃる方はしっかりと低体温症対策を実施して頂ければと存じます。
先述した通りこの時期は花粉が気になる時期にもなります。執筆している現在すでに関東の方では花粉が飛散し始めていますし、暖冬だと花粉の量も多くなりますから、しっかりとした対策をすべきですね。
漢方から見ますと、皮膚や鼻・粘膜に関係しているのは「肺」になります。
他にも肺には衛気(=体を守るバリア。免疫力のような物)を体に巡らせる役割もあるとされています。
肺が弱い方ですと、粘膜や皮膚が弱まり鼻・肌の乾燥や風邪を引きやすくなり、花粉の影響も受けやすくなってしまいます。
また、漢方の世界では呼吸は肺と腎が重要な働きを果たします。もし腎と肺の働きがうまくいっていないと、喘息などの症状がでる原因になると考えられています。
他にも衛気は脾にも関係していると考えられていますので、一緒にケアをすると良いでしょう。
つまり、花粉が気になる方は肺が、そして脾・腎のケアがオススメという訳です。
オススメの食材は・・・
黒ゴマ、黒豆、黒米、黒キクラゲ、白キクラゲ、白ゴマ、梨、豆乳、松の実、大根、れんこん、バナナ、ヤマイモ、カブ、人参、ジャガイモ、いんげん豆、枝豆
上記を意識すると良いでしょう。
漢方薬で言う花粉症対策には小青竜湯(しょうせいりゅうとう)が有名ですね。
効能は体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出るものの次の諸症:気管支炎、気管支ぜんそく、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症となっています。
小青竜湯は市販でも販売しているため、気になる方は薬の資格者へご相談をしてから購入されるのが良いでしょう。
空気清浄機やお出かけするときのマスク・眼鏡に、お部屋の掃除に加え睡眠をしっかり取るなどの規則正しい生活を心がけることを忘れずに。
注意点として、上記の食材はあくまで養生としてオススメの物で有り、医薬品のように効能効果があるわけではございません。
もし今現在既に疾病などでお困りの場合は、漢方薬の服用または受診をご検討することをオススメいたします。
5,春の養生方法
春の養生方法として大切なのは、のびのびとした春の自然と調和し、陽気を取り入れることにあります。
中国の古典によりますと、春は少し遅く寝て少し早く起き、しめつけのない楽な服装でのんびりと歩き、体をゆったりと楽にすることが大切で、イキイキと活動的な生活を送ると良いとされています。
春は万物が芽吹き、成長する季節です。自然界では陽気が上昇し、冬の間に蓄えたエネルギーが外へと向かいます。このエネルギーの流れに従い、体内の気血の循環を促進し、滞りを解消することが大切です。
また、春は気が外へ発散する時期であり、感情の変化が大きくなることがあります。イライラや怒りを抑え、穏やかな気持ちで過ごすことが、肝を守る上で重要ですよ。
つまり、春の時期はもともとイライラしてしまいやすい時期であるともいえます。イライラしてついつい周りにあたってしまった…等、イライラに起因するお悩みの原因は春にあるとも言えますので、あまりご自身のせいにしないことも大切です。
もしこの養生方法をせずに気持ちを後ろ向きにして沈めてしまうと、肝に負担が来て夏になると寒性の病にかかりやすくなってしまうといわれています。未来のためにも、しっかりと養生方法を遵守する事を意識すると良いです。
今年は暖冬といわれていますし、外で公園などのレジャーを楽しみのも良いでしょう。のびのびと過ごし、外の陽気をたっぷり吸収することを意識して頂ければと存じます。
新緑の自然はとても美しいですし、ストレス発散がてらに散策するのも良いですね。春は旬の食べ物がとてつもなくおいしいため、しっかりと味わうのも◎。
そして、大切なのが少し遅く寝て、という点です。夜更かしは肝に悪い事でも知られているため、極力肝を傷つけない為にも夜更かしは控えるべきでしょう。
春の特徴としては寒暖差も激しく、免疫力も落ちがちです。手洗い・うがいを継続して風邪などを予防することも忘れずに。
6,コラム
バレンタインデーといえばチョコレートですね。CMも毎年たくさん見かけますし、普段からチョコレートに限らず甘い物を食べているという方は多いと思います。
ですが、あまりに甘い物を欲している状態が続きますと何らかの不調が起きている可能性がございます。
漢方の目線から見ますと、甘い物が止められないのは脾が不調になっている可能性があります。
脾とは胃腸を含めた消化器官全般を指す言葉で、脾が不調になると甘いものが欲しくなるとされています。
具体的に脾が不調になりますと、食欲不振・疲れやすい・気力がわかない・胃が重い・消化不良で食後に胃が張ってしまうなどの症状が出るとされています。
甘いお菓子などによく入っている白砂糖は摂りすぎると胃腸に負担が来やすいとされているため、よく食べている方は「そういえば…」と思った方は多いのではないでしょうか。
また、脾には筋肉にも関係あるとされており、脾が弱ってしまうと皮膚のたるみやむくみの原因にもなると考えられています。
40代以上の女性の美容と健康のためにも脾の不調はしっかりとケアをして注意したいところですね。
脾にオススメな食材としては…
・チンゲンサイ・ニンジン・にんにく・にんにくの茎・ネギ・栗・牛肉・馬肉・うずらの卵・オートミール・黒米・さつまいも・じゃがいも・山芋・いんげん豆・黒豆・ひよこ豆・えんどう豆・オクラ・かぼちゃ・カリフラワー・小松菜
上記がオススメになります。
では、もし甘い物を食べ過ぎてしまった場合はどうなるの・・・?という話しですが、結論から言いますと、甘い物を食べ過ぎると骨が痛んで髪が抜け落ちてしまう可能性があります。
漢方の言葉の中に「甘を多食すれば、即ち骨痛みて髪落ちる」というものがあり、簡単に訳すと上記の内容になります。これは甘い物を食べ過ぎると腎が傷つくことを指しています。
先述したように40代以上の女性はどうしても腎が弱くなりがちですので、甘い物を食べ過ぎると腎に追い打ちをかけてしまうため細心の注意をするべきでしょう。
また、「味、甘に過ぎれば、心気喘満、色黒く、腎気たいらかならず」「甘は肉を傷る」という言葉もあります。
これは「甘い物を食べ過ぎると心気が安定せず、顔色が黒くなり、腎気もバランスが崩れてしまう」「甘い物を食べ過ぎると肥る(ふとる)」という意味です。
これらの言葉通り、甘い物の食べ過ぎは腎だけでなく、全身にまで影響を及ぼしかねないという事がわかりますね。
耳が痛くなる話だ・・・と思った方は多いのではないでしょうか。甘い物を食べ過ぎている40代以上の女性はしっかりと腎を労った方がよろしいかと存じます。
西洋学的に言いますと、甘い物の摂りすぎは糖尿病や鬱病、骨粗鬆症など、様々な病気を引き起こしてしまう可能性があります。
ですが、食べ過ぎは腎に悪い・・・と思ってもいきなり甘い物をがっつり減らすのはとても大変なことです(出来ている方は本当にすごい!!)。
甘い物の誘惑には抗えにくいですが、徐々にでも良いので甘い物の数を減らし、程々に食べて楽しむようにしましょう。
甘い物も注意ですが、春の時期は先述した通り、ドライアイなどの目のトラブルに悩まされがちになります。
それに関連したお話ですが、皆様は眼科検診を受診されていらっしゃるでしょうか?
歯医者はよく行くものの、眼科へはそこまでいっていないという方も多いと思います。
ですが、実は40代以上の女性にとって白内障や緑内障とは縁遠い物ではないため、定期的に眼科へ行くことをオススメいたします。
まず白内障に関してですが、白内障とは目の中にある水晶体が白く濁ってしまい目が見えにくくなる病気になります。
実はこの白内障は近年若年化が進んでおり、40代の方でも発症しうる病気になってしまっています。
白内障は徐々に進行していくもので有り、早期治療が必要な病気になります。放置してしまいますと緑内障を引き起こす可能性があります。
緑内障とは簡単に言いますと眼球の圧力が異常に高くなる病気になります。この緑内障は非常に危険な病気で、悪化しますと失明の可能性があることでも知られていますね。
現に緑内障は日本における失明原因の第一位になっています。緑内障自体は確実な原因がまだよくわかっておらず、40歳以上の20人に1人は発症しているとされており、意外と珍しい病気でもないのも恐ろしいですね。
ここで皆様にお伝えしたいのが、年に一回程度は目の定期検診に行って頂きたいという事です。
白内障・緑内障もそうですが、初期の自覚症状がほとんどないとされており、両方とも早期発見と早期治療が非常に重要な疾患になります。
緑内障は進行をしますと失ってしまった視力を取り戻すことは難しく、血縁者に緑内障の方がいらっしゃる場合は発症する率が高くなる可能性も指摘されているため、ご家族に緑内障を発症された方がいらっしゃる場合はより注意が必要ですね。
目は私たちの生活において非常に重要な役割を担っています。それ故に、万が一機能が損なわれてしまった場合の損失は計り知れませんので、この養生レポートを機会に定期的に目の検査に行って頂ければ幸いです。
7,最後に
今現在藤葉漢方が実施しているサービスは公式LINEでの無料健康相談・ラジオ配信に、私が個人的に運用している公式SNSの発信に加え、メルマガにて健康情報を発信しております。
そしてこの度2025年1月から新しく開始したのが、こちらの「藤葉漢方の養生レポート」になります。
開始した理由は月膳青汁を買って下さったお客様にもっとできることはないか、お客様にもっとご満足頂けるサービスを提供したいと思ったからです。
この藤葉漢方の養生レポートには、各月の40代以上の女性が健康・美容を維持向上させるために必要な情報が数多く記載されています。
是非月膳青汁と一緒に藤葉漢方の養生レポートを毎月しっかり読まれて、健康や美容の維持向上に役立てて頂ければ幸いでございます。
ご意見や改善案がございましたら、お気軽に公式LINEよりお声かけ頂ければ幸いでございます。公式LINEご登録はこちらから↓
重ねて申し上げますが、藤葉漢方の養生レポートと月膳青汁がお客様の健康と美容の一助になりますように心からお祈り申し上げます。
何かわからない事やご相談がございましたらお気軽に公式LINEよりお声かけ下さい。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
藤葉漢方 代表取締役社長
藤原健二